「決済通貨としての仮想通貨~今すぐ決済通貨として機能するの?」

これは以前もコラムで触れたことがありますが、凄く大事な事なので、復習も兼ねてお話します。

私もこういう仕事をしていると、仮想通貨を絡めたビジネスをしている方とたくさん会います。

その中でよく勧誘文句としてあるのが、

「2020年のオリンピックで外国の方が増えるし、仮想通貨が熱くなる。仮想通貨は国の通貨ではないから、

外国の方も仮想通貨を使って支払いができるようになったら凄い!!」

というような内容です。

 

私の意見としてはオリンピック時に仮想通貨が日本のあらゆる所で使われる事が決まっているなら、

既に日本は税制改革、インフラ整備など、国として動いているはずだ!と思います。

リップルのCEOもダボス会議で

「2017年の高騰を見て、仮想通貨ユーザー達が短期の成功をイメージし過ぎている。ブロックチェーンや仮想通貨が

私達の生活の中心になるには少なくとも5年くらいはかかるだろう」という事を発言されています。

 

【補足】ーーーーーーーーーーーーーー

この5年という発言は界隈では「なら仮想通貨は5年後まで上がらん!」などの批判の声がありますが、私はそうは思いません。

5年後に整うなら、それまでに出るファンダメンタルが蓄積され、ブロックチェーンの将来性が人々にとって

確実なものとなった時に、大きく動くと思っています。

その時までに通貨の見極めしっかりするべきだと思っています。

時には自分が好きな通貨もダメだと思ったら損切りするなど、都度対応していきましょう。

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補足が長くなりましたが、要はまだまだ仮想通貨には課題がある!とその課題を一つ一つ乗り越えいかないといけないと思います。

なので、今すぐ仮想通貨は決済通貨としては機能しない。ただ、将来的には大いに可能性を秘めていると思います。

ではなぜ、今は決済通貨としては機能しないか?という点についてお話ししますが、私は大きく2点あると思っています。

 

1つ目は「使い勝手の悪さ」です。

仮想通貨の送金をされた事がある方はご存知だと思いますが、今、ほとんどの通貨を送金しようと思うと、

アドレスを確認したり、などかなり神経を使いませんか?

もちろん。決済として使う場合も送金の作業が必要になります。QRコードを当てるだけで送金ができる店舗もできてきていますが、

もう少し、スマホを使う感覚で仮想通貨を扱えるインフラが必要だと考えています。

メールを送るかのように価値も送る事ができるのが仮想通貨の良さなので、その良さを活かしきれていないなと感じています。

この課題については6月の世界規制の後に、徐々に改善されていく事を期待しています。

また、その他に期待することとしては

・ブロックチェーン内蔵のスマホ

・タッチで支払いできるウォレット

・クレジットカードと連携できる仮想通貨プロジェクト

これらのプロジェクトは既に始動し始めていますが、これが成功すればかなり使い勝手がよくなりそうですよね。

 

2つ目は流動性の低さです。

いわゆる取引の安定性ですね。

仮想通貨は現状、下落期で取引高が少なくなっています。取引高が少ないという事は、価格操作が行われやすいという事なので、

金融化して投資家を入れ込むなどの流動性を確保するための取り組みがもっと必要になってくると思います。

この流動性問題を改善するためにナスダックやbakktがビットコインの先物や、その他仮想通貨を扱う取り組みを行うのだと

思っていますが、まだ足りないですね。

これらの有名どころの企業が仮想通貨を扱い始めて、基盤が整い、ETFの承認が降りるなど、またまだ先は長いですが、

少しずつクリアしていく必要があるでしょう。

 

この内容はビットコインを意識して書いてますが、ビットコインは決済通貨としてというよりも、金などの価値保存の手段と

なりうると私は考えているため、ビットコイン以外の他の通貨が仮想通貨の中での決済通貨として地位を確立する可能性も

あるなと考えています。

 

そのためにはまず、仮想通貨=価格乱高下が激しいというイメージを払拭するためにもビットコインには頑張ってほしいと思っています。

決済通貨としてはまだまだ課題が多い仮想通貨ですが、私自身はいずれ国の発行する電子通貨と国をまたいだ取引や決済に有効な

仮想通貨といった棲み分けができていくのではないか?

つまり共存していくだろう!!

と思っています。

そのためには規制に準拠する形の臨機応変な対応が必要になってきますね。

 

もちろん。

決済通貨としての地位も確立してほしいですが、仮想通貨やブロックチェーンは価値貯蔵・金の代替え、

クロスボーダー決済〔国を跨ぐ決済〕や、ゲームの中の課金や、ゲームでの報酬、投げ銭制度、商品流通・管理、

など沢山の分野での活躍の可能性を秘めていると感じています。

 

中でも金の代替えとしてのビットコインの可能性は、既に海外の機関投資家から話題が上がり始めています。

ブロックチェーンと仮想通貨が私の生活の中で当たり前になることに期待しています!

来年、再来年、また次の年はどのように仮想通貨が扱われているのでしょうね?

仮想通貨の未来がとっても楽しみです!!

 

2019.1.30コラムより一部抜粋

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