最近ビットコインは120万円を超え、150万円を超える上昇がありました。
一時は100万円ですら超えるかどうか半信半疑であったのが記憶に新しいとは思いますが、
100万円→150万円への上昇はあっという間だったと思います。
私も仮想通貨に関わってきて早4年ですが、久々に仮想通貨の本上げのようなものを見たような気がします。
さて本題に移りますが、なぜ仮想通貨の盛り上がりが日本ではあまりなかったかという事について、
私なりに解説をしたいと思います。
大きく3点ございます。
1つ目はコインチェックのハッキングによる傷の深さです。
皆さまもご存知の通り、2017年末〜1月頭までのバブルは恐ろしかったですね。
私は当時の12月末の忘年会で「仮想通貨王子」とおだてられ、たくさんの人にご馳走した覚えがあります。
(その時の自分を殴ってやりたいです…笑)
しかし、2018年1月末のコインチェックのハッキング事件を皮切りにピタッと上昇相場が終わり、
大きな下落相場を迎えました。
今思えば、コインチェックのハッキングを機になぜ下がる??もっというならただの1取引所の問題じゃない???
と思うのが筋ですが、あの時のバブルは日本が引き起こしたからだと考えればうなずけるでしょう。
現に、あの時のビットコインの取引高を見ると、日本円が一位になるケースが何度も見られました。
ドルは世界の基軸通貨ですので、ドルで仮想通貨を買う国はアメリカかだけではありませんが、
日本円で仮想通貨を買うのは基本日本人である事が想定できるでしょう。
にも関わらず、あのバブル期には何度も円によるビットコインやアルトコイン買いが
世界1を記録する日が何度もあったのです。
そして、あの時日本で1番伸びていたのはコインチェックといっても過言ではなく、
ハッキングと同時に資産を凍結されたユーザーは恐怖に駆り立てられた事でしょう。
そして、凍結されているため、下落しても売る事が出来ない、よって強制的含み損…
これを経験したユーザーはどう思うか?
おそらくもう一生仮想通貨なんて触らない!!!!と思うのが筋でしょう。
はっきり言って私もトラウマになりそうでしたから…
なんで調子に乗って年末あんなに人にご馳走したんだろうってね。
※しつこくてすいません。笑
だから、ビットコインが今これだけあげても話題にならないのだと思いますし、
メディアもポジティブに取り上げた後に、またコインチェックのような被害があればと考えると
怖くて取り上げられないと私は推測しています。
そして2つ目はビットコインを保有している人が少ない。
これは私がこれまで情報を取り続けていて感じていることなのですが、日本において
はビットコインを保有している人が圧倒的に少ないと思っています。
というのも基本的にはアルトコインホルダーが大半を占めていると思っています。
なぜか、日本では単価を見る癖があり、ビットコインといった100万円も超えるようなものに目がいきません。
※海外はビットコイナーだらけなの?とそういうわけではないですが、海外のグループチャットなどを除くと
ビットコインに対する熱量が凄いイメージがあります。
確かに本質を理解すれば、どんどんビットコインの魅力はわかるのですが、どうも単価の安い通貨に投資する
傾向にあるような気がしています。
実際、基軸通貨はビットコイン、国の財政破綻の逃げ先はビットコイン、ETFの申請が積極的に行われているのは
ビットコインと、一番実需に近い…言い換えると信頼が厚い
のはやはりビットコインなのです。
今回の上昇相場を世界的な機関投資家によるものと仮定すると、圧倒的にそのビットコインが金の代替手段として
認められつつあることから投資されているのだと思います。
つまり、機関投資家が購入しているのはビットコインであるから、今回の上昇は基本的に
ビットコイン一強相場であった事がわかります。
そして、日本の大半の方はアルトコイナーなので、盛り上がる事がなかった。
こういうロジックだと思います。
もちろん!
LTCやBNBといったビットコインの上げ下げ関係なく盛り上がった例外もありますが…
誤解がないように、補足しておくとアルトコインを保有する事は悪い事ではありません。
2017年のバブルの時も、現にビットコインの一強相場→アルトコインバブルでした。
今回も前者のビットコイン一強の上げ相場だけが起こった。
そしてこの上げが機関投資家によるものであれば、2017年末のようなアルトコイン相場になるのは
もう少し時間がかかる可能性があるという想定はしておく必要があると思います。
ただし、今後もビットコインに資金が流れれば、アルトコインに大きく資金が流れてくるフェーズがあるのでは
という流れを理解して、実際に2017年末におこった数倍のリターンを狙ってアルトコインに投資する事は
非常に理に適っていると思いますから^ ^
なので、このお話は今盛り上がっていない理由であって決して投資の判断についてどうこうではないので
よろしくお願いします。
そして日本で盛り上がらない理由の3つ目は仮想通貨を謳った詐欺の流行です。
もうこれに関しては私もうんざりしています。笑
最近ツイッターを見てるとウォレット配当型の「ripple bank」というプロジェクトがありました。
そのウォレットに預けるだけでお金が増える…
いやいや有り得ないです。
あと、このプロジェクトはリップル社から訴えられたら多分負けるでしょうね。
といった誰が見てもおかしい案件が仮想通貨の値段が上がるたびに加速度を増して流行しています。
あくまでも私の見解ですが、日本では投資教育やお金に関する教育が行き届いていないのも
事件が多発する原因の一つとして挙げられると思っています。
なので、単純に儲かるよ!と言われた時の
その判断の物差しがない人が多く、こういった詐欺の報告が後を絶ちません。
私の周りでも私がそのプロジェクトは怪しいといっても止められず、そのまま失敗したという方をたくさん見てきました。
こういった詐欺被害が多いからこそ、
仮想通貨=詐欺、ハッキングというイメージが日本の中では根付いており、今回ビットコインが上がっても
そもそもの仮想通貨に対してのイメージが悪いため、盛り上がるまでに至らなかったというのが
すごくしっくりきます。
以上3点が私の考える仮想通貨が日本で今盛り上がっていない理由でございます。
ただし…
この盛り上がっていない事については何とも思っていません。
現にベネズエラやアルゼンチン、ジンバブエではビットコインが決済通貨として機能していたり、
金の代替え手段としての話題が世界的に増えてきているという事実だけでも素晴らしい事です。
またビットコインに限らず、イーサリアムではすでにイーサリアム上で数千を超えるアプリが開発され、
動き始めていたり。
米国大手送金会社マネーグラムがXRPを使った送金を実施し、XRPに敵う送金方法はないと発言するなど、
仮想通貨そして仮想通貨に関わる技術が評価され始めています。
他にもたくさんありますが、投資としてみたときにこれらのファンダメンタルを知っているか
知らないかだけでも大きな差を生むと私は思っています。
日本が盛り上がっていないから心配。
ではなく、現に仮想通貨には世界の壁なんてないも当然ですから、気にする必要は全くないと言う事です。
今後是非、周りの方に仮想通貨を投資している事を笑われた際…
「世界ではビットコインが決済通貨として機能している国がある。」等の返しをしてみてください。
多分、白目を向かれると思います。笑
でもそういった動きを理解した上で皆様には仮想通貨に身を投じていただきたいので、
今後も仮想通貨の実需という部分についてはしっかりアンテナを張って共有していきたいと思います。
言葉一つ一つが難しいのが、仮想通貨ですが、日々情報に触れていると必ず慣れてきますので
ゆっくり焦らず学んでいきましょう。
今はビットコインが強いですが、ビットコインに資金が集まっていれば、必ずファンダメンタルの強い
アルトコインにも資金が集まるフェーズがきます^ ^
そのためにそのファンダメンタルが強いのかどうかを判断する力をつけていく事が大切であるため、
今後もご一緒に学んでいきましょう。
次、日本で仮想通貨が盛り上がる時は
私達はもっと盛り上がれるように…
2019.7.3コラムより一部抜粋
「斉藤圭祐の仮想通貨プレミア」
http://vc.medu.biz/skvcpremiere/