皆さま、イーサリアムというとイメージが湧きますか?
イーサリアム…
通貨名はETHですが、以外とイメージがしづらく日本では情報も少なくというか話をする人も少なく、
投資対象として見られにくいので、今日はイーサリアムの解説をしていきたいと思います。
※技術的に深い話は極力避けて、イメージしやすいような解説にしていきます。
まず、イーサリアムとはプラットホームの名前を指します。そのプラットホームの中で決済として使える通貨がETHです。
プラットホームと通貨が分かれている。
ここがETHに投資しづらい一つの理由でしょう。
イーサリアムは例えるなら、スマートフォンやGoogle、でしょうか??
スマートフォンは端末であり、その端末画面の中に、たくさんのアプリをインストールする事で、
自分仕様にカスタマイズする事ができますね。
また、Googleも検索エンジンプラットホームとして、Google上にたくさんのHPや情報サイトを組み込む事ができ、
ユーザは検索をかけて情報が取ることができます。
イーサリアムもそのイーサリアムプラットホーム上にたくさんのアプリやシステムを開発する事ができます。
また、違いとしてGoogleはベースとなっている基幹システムがインターネットですが、
イーサリアムの場合はブロックチェーンになります。
インターネットとブロックチェーンの違いとして、インターネットのイメージとしては広い海を想像してください。
その広い海の中に、たくさんの情報の島を作り上げ、ユーザーはその島にアクセスするとその情報を得ることができます。
また、その海には保守などの管理者が常に監視や手を加える事で、各島が守られているのです。
一方でブロックチェーンは情報が入ったブロックがブロック毎にチェーンで結ばれて保存されています。
前者は何か問題が起きた際、その問題の元を特定して、対処する必要があり、また他の島にも一気に飛び火するリスクがあるので
特定を急ぐ必要がありますが、後者ではブロック同士を結んでいるチェーンを切り離す〔ハードフォーク〕事で、
即飛び火を防ぐ事ができます。
また、前者ではハッキングによってデータや情報の改ざんが可能ですが、後者のブロックチェーンでは
チェーンに記録された情報は暗号化されるので、秘密鍵さえ別保存して、それが盗まれなければ、
データや情報を改ざんされるリスクがありません。
※少し大きく表現してますが、だいたいこの捉え方でOKです。
何なら、秘密鍵を盗む事ができなければ、たとえ、ブロックチェーンの中の情報を取り出せたとしても暗号化されていて、
その情報が何を意味するのか特定できないといいます。
つまり、イーサリアムのブロックチェーンに情報を保存すれば、自分の鍵が盗まれないかぎり安全に保管する事ができるのです。
一方、インターネットはハッキングをされた時の対処面から見て、ブロックチェーンに比べて脆弱だと言われています。
皆さまもインターネットを使ってお金を送るって考えたら、誰かに見られてそうで怖くないですか??
例えば今ではインターネットバンキングは便利で主流になってますけど、誰から誰にいくら送ったか?というのが、
利用した金融機関には筒抜けなわけです。
でも、一方でビットコインの送金はブロックチェーンを通して行われているので、なんとなくですけど安心感がありますよね?
まあ、届くかどうかの不安は置いといてください。笑
その理由としては中央管理者がおらず、ブロックチェーンの技術力の高さの証です。
マイニング会社も電力を供給し、暗号を解いて、その送金内容をブロックチェーンに刻むので、
誰から誰にいくら送ったか?などは基本的に暗号化され、特定できないのです。
イーサリアムはブロックチェーンの優位性を活用したプラットホームとしての地位を確立しようとしているのです。
この話でいうとビットコインのブロックチェーンとの違いが曖昧になりますが、もう一つイーサリアムは
このブロックチェーンに加えて「スマートコントラクト」という仕組みを取り入れる事により、
ビットコインとの差別化を図っています。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーンに詳細な情報を書き込むことを可能にするかつ、
そこで発生する決済や契約毎も自動化する仕組みです。
色々な意味がありますが、代表的なものでいくとこのあたりです。
ビットコインでいうと、送り元のアドレスと、受信側のアドレス、いくら送ったの金額の情報が記録されますが、
イーサリアムではそこにあらゆる情報を書き込んで保存する事ができ、また決済も自動化する事ができます。
例えば利用シーンとして不動産会社A社のアプリがイーサリアム上にあり、Bさんはその不動産会社の持っている物件買いたいとします。
A社はあらかじめ、スマートコントラクトを活用し、お客様が契約書をブロックチェーンにアップロードし、
確認が完了後、Aさんが〇〇ETHの決済を契約が完了するというルールを決めておけば
Aさんが条件を満たした時にこの契約が成立し、この契約の内容はブロックチェーンに保存され、
ブロックチェーンによってこの契約の内容が保証されます。
私もこの内容を見ても、今はピンとこないところも多く、皆さまもそこまで深く考える必要はございませんが、
現在、日本でも紙ベースで契約が行われるケースは多くあります。
紙ベースのため、契約の手間がかかり、何度もやり取りしてる間に不正が行われるリスクがあります。
また、紙なので紛失リスクもあります。
なので、そういった意味でいくと、契約毎が簡略化され、かつ契約内容がブロックチェーンに保存されるということは
一つ安心感に繋がるという風に解釈しました。
また、別の活用シーンとして、金などの所有権を示すような書面も、現状は紙ベースですが、
後々はブロックチェーン保存する事や、現在日本においても行政でもブロックチェーンを
活用する可能性が検討されています。
前提として行政では、まだまだ紙ベースで保存している情報がたくさんあるとの事で、
インターネットにではなく、データの改ざんリスクが無く、セキュリティの高いブロックチェーンに保存する方が
効率かつ安全だと考えるのでしょう。
イーサリアムはこういった情報や契約内容の保存や決済などを簡略化するためのプラットホームの第一人者なのです。
また、イーサリアムの実需についてですが、
今現在、イーサリアム上では、数千を超えるアプリやシステムの開発が進んでいます。
細かい事を抜きにして、Googleもたくさんの情報をそこに載せたらユーザーが見てくれるからという事で
今やGoogleの利用は当たり前になりました。
イーサリアムもたくさんのアプリやシステムが開発され、あとはそこにどれだけのユーザーを呼べるか?が鍵になって
くると思います。
現状、ユーザーがイーサリアムに辿り着くまでに難しい言葉や仕組みが多く、その点が壁になっていることは明確ですからね…
ただし、世界の企業も自分達の大事な情報やシステムをインターネット上に構築するより、
イーサリアムのようなブロックチェーンをベースにしたプラットホーム上に構築する方が
安全かつ効率的である事が徐々に証明されつつあるため、いずれイーサリアムは今でいうGoogleの立ち位置になる
可能性も大いにあります。
今はすでに数千を超えるプロジェクトがイーサリアムに集まっているということは、
それだけイーサリアムに魅力があるという事であり、イーサリアムを使ったアプリやシステムが
世の中を便利にしていく事例を積み重ねれば自ずとユーザーも付いてくる可能性は高まるでしょうね。
そして最後にその中で使われる決済通貨としてのETHですが、現状、特徴として、ETHは発行上限がないため、長期投資としては…
という考えも少なからず私の中にあります。
ただし、イーサリアムというプラットホームが今後注目される可能性はかなり高いとは考えているため、
そこで使われる決済通貨としてのETHにも魅力を感じるユーザは増えるという想定から一定量は関わっておきたいと思っています。
円も無限発行ですが、価値をしっかり担保しています。
ETHもイーサリアムのシステムがGoogleのように当たり前になれば、需要が高まり、
価格が高騰するシナリオも大いにあると思いますし、ETHを活用し、価格高騰に繋がるプロジェクトも
イーサリアム上で行われるかもしれません。
そういった要素も全部含めると、無限発行という投資とした弱みもありながら、イーサリアム自体が
世界的に浸透した時の爆発力も捨てきれない部分と言えるでしょう。
ETHに投資している人はその可能性に賭けていると言えます。
私も黎明期時代のGoogle株を買っている
感覚なのかな?と漠然と想像しています!
ビットコインやリップルとはまた違いますが、イーサリアムも将来的にはすごく楽しみなプロジェクトと言えるでしょう。
今後イーサリアムを活用した、システムやアプリが日本に上陸する瞬間が訪れるかもしれませんね…
ETHホルダーの方はその時を楽しく待ちましょう!!
本日もありがとうございました。
2019.5.1コラムより一部抜粋
「斉藤圭祐の仮想通貨プレミア」