まず、今年は色々ありました。コインチェック、ZAIFのハッキング、Bitflyerの営業停止、BCHの分裂問題など、
国内ではとても騒動になるようなことがたくさん起こりましたね。
ぱっとまとめて見ると、取引所関係が多い気がします。
そうです。今年は取引所の管理体制の甘さが特に浮き彫りになった年ですね。
これは世界各国にも言えるのと、あとは実需が走り出す前にこのような事件が多発したことは
不幸中の幸いであると捉えています。
それでは来年は仮想通貨にとってどういう年か?簡単に言うと規制内容の明確化と
仮想通貨の金融商品化の活発化の年に期待しています。
それではこの2つの内容について、お話していきます。
まず一つ目の規制内容の明確化についてです。
現状、仮想通貨は「世界的に活かしていくべきもの」としては認知されつつあります。
しかし、具体的に仮想通貨はどのようなもので、どのような用途で使うか等の具体的な方針はほとんど出ていません。
一番進んでいると言えばリップルの金融商品と絡めた利用くらいでしょうけども、
XRPはリップル社の持ち物じゃないのか?否か?という議論が解決しきっているわけではないので、
仮想通貨はどのようなものでどのような部分を規制する必要があるか?という方針が決まらないとそれこそ、
投資家は仮想通貨=ただの投機商品という判断になり、現物が買いづらくなってきます。
そのまさしく規制の方針については来年の6月中に世界的なガイドラインが出ます。そしてその後、
各国がそのガイドラインに合わせて規制内容を整えていくという流れになっていくと思います。
仮想通貨投資家はまず、ここに注目です。
そして、規制が整うことにより何が進むか?
一つは後述する仮想通貨の金融商品化です。
もう一つは仮想通貨が実需でどのように使われていくか?いわゆる仮想通貨の立ち位置が決まってくることだと思います。
この立ち位置が決まれば投資も非常にやりやすくなります。
これまでは、ビジョンが明確で技術力が高い通貨を見極める必要がありましたが、立ち位置が決まれば実需の後ろ盾がある、
もしくは実需で使われることが確定している通貨を選定していけばいいだけなのです。
一方でMonaのようなコミュニティの後ろ盾があることにより実需が付いてくるような例外な通貨もありますが…
続いて2つ目は暗号通貨の金融商品化についてです。
この金融商品化についてはまず、大きな要素としては1月~3月のナスダックによるビットコイン先物の取り扱い開始と
ETFの承認の2つがあると思います。
まず一つ目のナスダックによるビットコインの先物取り扱い開始は非常にインパクトがあります。
あの誰もが知っているナスダックがビットコインを商品として扱うわけですから…
しかし、それ以上に気になったのは先物を取り扱うにあたった経緯についてです。
ナスダックがビットコインの取り扱いを始める大きな理由としては、ビットコインの取引増加を促すことによる、
「価格操作の防止」です。この理由は後述するETFの戦犯を下すとされるSEC(米国証券取引委員会)による発表でした。
ここで普通に考えると、「え?ナスダックの先物開始ってETF(ビットコインの金融商品として認められる審査のようなもの)を
承認するためにわざと仕組んでるんじゃない?って思います。
過度な期待はいけませんが、それだけビットコインを金融商品化しようと考えている人たちが増えているという想定が、
このナスダックの件から見受けられます。ましてはETFのビットコイン承認の条件が「価格操作の撤廃」ですからね。
そして、2つ目…今年何度も話題に挙げているビットコインのETFの承認の件です。
これは先ほども申した通り、承認されれば、ビットコインが「世界的な金融商品」として認められるのです。
簡単に言うと日本でも○○証券などの証券会社がビットコインを金融商品として扱えるようになっていくイメージです。
これが、承認されるとどうなるか?一言でいうと大口や企業がビットコインに投資する間口ができます。
これまで、規制も整わない中で、通貨はウォレットで自己管理など、大口や、企業が投資する商品として
仮想通貨はリスクが高すぎました。
しかし、金融商品化することによって、保証制度や管理の問題など、大口が参入しやすい条件が出そろってくるでしょう。
では、こうなるとどうなるか…これ以上はあまり言う必要がないと思います。笑
期待感があることは間違いないですからね。
どうでしょう?以上が私が来年の期待しているイベントになります。
2019年は今年の下落が嘘だったような上昇を期待して、もし上昇すればそれを横目に
たくさん交流できる場も作っていきます!!
上昇しているチャートを見ながら、交流するのは最高だと思います。笑
2018.12.26コラムより一部抜粋
「斉藤圭祐の仮想通貨プレミア」