さて今日のコラムは私が香港で銀行のマネージャーと仮想通貨関係者とお話した際の情報をまとめていきます。

まず、銀行のマネージャーとのお話についてですが、私がよく仕事で関わるHSBCという

個人分野で見れば世界ナンバー1の銀行と今回お話してきました。

 

HSBCのマネージャー曰く、現在HSBCでは仮想通貨が通貨として認められた際に、

いち早く受け入れを整える為にプロジェクトメンバーを強化しているという事でした。

HSBCは世界ナンバーワンの銀行で、世界各国に利用者がいる為、国際送金において圧倒的に便利な仮想通貨については

非常に注目しており、何としても対応は遅れてはいけないという意識があるようです。

 

ちなみに日本の銀行の感覚ではあり得ませんが、HSBCのカードを持っていると世界約80カ国のATMで自国の通貨で

預金残高に応じて出金する事が可能なほどグローバルで名高い銀行なのです。

日本のキャッシュカードを世界に持っていっても全然おろせませんよね?

それだけたくさんの国から信用されている銀行が故に仮想通貨を無下には出来ないというご意見でした。

プラスα、やはり、銀行が扱うには世界的な法も含めた環境整備が必要で、それをすぐに整えるべきだという内容でした。

 

そしてつづいて後者の仮想通貨の関係者とのお話です。

その関係者は香港を拠点にし、開発されたICOをどんどん広報していく会社の役員でした。

たまたま今回会える機会をいただいたのですが、この会社はかれこれ100以上のICOに関わった会社です。

今では規制の関係で、一旦広報もストップし始めているという事でしたが、生々のご意見が聞けました。

その担当者の発言の中で、私が特に注目した内容を2つにまとめてお話していきます。

 

1つ目は「ほとんどの通貨は沙汰され、本物の通貨しか残らない」ということ、

そのICOの広報の会社は基本的に莫大なお金を積めば、ICOの告知をしてくれるということです。

たくさんあるICOの中には「このプロジェクトは全然開発環境が整っていない。おそらく詐欺では?」という案件もたくさんあったそうです。

そういったICOでも今は簡単に取引所に上場できる環境ですから、それに期待して簡単に資金が集まる。

その流れが去年の年末から今年の春頃まで活発化した!という事でした。

つまり、今1900種類ほどある通貨の80%〜90%はプロジェクトが緩々で開発が進行せずに終了していくだろうという見解でした。

 

もちろんその通りだと思います。

去年まではICOは上場のハードルが厳しく、上場すれば高騰という流れでしたが、今は簡単に上場できます。

となるとICOに今参加するのはかなりリスキーですし、市場からの資金の抜け具合を考えるとそれが戻ってくる時はまず、

有望な主要通貨に資金が集まってくるだろう!と私も先読みしています。

 

2つ目のお話は今の相場はいつ回復するか?という点でした。

これは確信はないが、「ETFの承認がキーを握る可能性が高いだろう」とのことでした。

ちなみにETFとはこの場を借りてご説明すると、株のように証券取引所で売買ができる金融商品になるという事です。

ETFはExchange Traded Fundのと言われ、日本語にすると「上場投資信託」と言われています。

 

つまり正式な金融商品と認めれた形になります。

どのような事かというと、つまり承認されると大手証券会社等の金融機関で取引ができるようになるという事になります。

それをビットコインが毎回ETFの承認だとか拒否だとか言われてる審査になります。

大手証券会社等の金融機関で取り扱われたら、大口で、仮想通貨の操作が苦手なユーザーの参入が見込めるよね?ということです。

 

今回は延期になりましたが、実はETFの承認の為にはFATF(ファトフ)という機関がビットコインなどの仮想通貨規制を

国際基準に格上げする必要があると私は考えています。

 

以下引用
FATFとはFinancial Action Task Forceの略称で、1989年のアルシュ‐サミット経済宣言により設立された政府間機関になります。
テロ資金対策やマネロン対策など国どうしで規制を定めたり基準を制定したりする団体になります。また、加盟国や機関に対して勧告や指導も行うことができます。現在はG7諸国を含む35か国と二つの地域機関(EC・GCC)が加盟している国際金融団体になります。

 

FATFは2015年から仮想通貨規制に関わるガイダンスを公表し、今年の10月には仮想通貨規制の基準を発表する事を予定しているのです。

FATFは、全世界の仮想通貨の先駆けて基準を制定し、各国がその基準に準じて法律を制定することが多い事から、この10月…

非常にキーになると見ていますし、ここで規制が固まれば年末のBTCのETF承認も可能性が高まるかもしれません。

 

2015年からFATFが動いているのを知らなかったという方、そもそもFATFが何かわからなかったという方が

大半だと思いますが非常に重要なのです。

ちなみに私もあたかも自分が知っていたかのようにお話していますが、今回の香港訪問によって明確に知りました。笑

 

2018.9.26コラムより一部抜粋
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