「過去の失敗事例から、今後の新規銘柄選定について考える」

これまで、日本で普及した仮想通貨の中で現時点で失敗と呼ばれる通貨はたくさんあります。

 

 

 

皆様についてはそういった案件に巻き込まれないように私がフィルターをかけていくつもりですが、

今日は念のためその銘柄を数件取り上げて、振り返り、今後の銘柄選定に活かせる教訓について

考えていきましょう。

 

 

 

 

 

 

1つ目はクローバーコインです。

まずは3つの謳い文句をどうぞ

 

 

 

1.     今、波に乗っている仮想通貨!買っておけば価値は爆増、会員登録して、

知り合いに買わせれば買わせた額の60%のクローバーコインが運営からあなたに配布!

更にその知り合いが他の知り合いに買わせれば、その額の何割かがあなたのものに!

更にその知り合いの知り合いが・・・(以下略)

しかも、なんと自分で売った量に応じて会員レベルアップ!

 

 

2.     あの、日本にビットコインを持ち込んだ、中田義弘がプロデュース!だから安心!

 

 

.今クローバーコインを購入すれば、購入額の2割にあたるリップルをあなたにプレゼント!

 

 

 

 

1つ目の謳い文句が見るからにネットワーク形式ですね。

私的には国内でよく流行っていた紹介すれば「何%のボーナスが付く×仮想通貨」は非常に危険です。

 

前提として仮想通貨はなぜ素晴らしいのか?というとその裏にあるブロックチェーンや分散型台帳技術が

素晴らしいから注目を浴びているのです。

 

 

つまり、技術力が高く、既存の課題を解決できるような通貨はボーナスなどのマーケティングを

行わなくても、勝手に広まるのです。

 

また、クローバーコインの用途としては、XRPと交換できるというものです。

XRPが良いのであれば、XRPを直接買うほうが効率的で安心ということは当然のことですね。

ちなみに当時のクローバーコインの会員数は30万人を超えるということで、これだけの人が

クローバーコインに投資したと考えるとぞっとしますね。

 

クローバーコインは表立って詐欺認定されたので、返金対応が行われたということで

よかったですが、界隈では、返金対応が行われていない詐欺ICOも多々あるので、

注意が必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

2つ目はガクトのスピンドルですね。

これは価値が約100分の1? 1000分の1?もはやわからないくらい下落した通貨です。

これはアーティストのガクトが広告塔になったということで非常に話題性を生みました。

私のもとにも当時、「ガクトに会えるから話だけでも聞かない??」

という話が舞い込んできましたが、当然お断りしました。

 

スピンドルのホワイトペーパー(設計書)を読んだとき、買ってはいけないのが一目瞭然でした。

スピンドルのホワイトペーパーを今は開くことができませんが、「この通貨は交換を目的としていない」

というような文言が記載されておりました。

 

交換を目的としていない??

=儲かっても、円やビットコインやほかの通貨に両替できないってこと?

と捉えることもでき、まるで、上場しなかったときの運営側のリスクヘッジなのでは?

ということで即私は手を引きました。

 

 

のちにスピンドルは取引所上場を果たしましたが、開発が全然進んでおらず、大暴落を起こしました。

私はガクトを含めた主要人物が一気に売りさばいたのだと推測しております。

まあ、とんでもない話ですね。

 

そもそもホワイトペーパーに上記のような文言が記載されていない時点で赤信号です。

 

 

この事例から有名人が広告塔に使われるICOについても非常に危険な可能性が高いとみています。

 

 

 

 

3つ目はノアコインです。

これはまだ詐欺認定されてはいませんが、ICO価格からいくと、7、80分の1まで下がっている通貨になります。

 

ノアコインの特徴は色々ありますが、一番推されている特徴は、フィリピンの外国に出稼ぎに行く方が

稼いだお金を、フィリピンに国際送金する手数料をほとんどかからないようにするということです。

 

 

・フィリピンは人口が伸びている

・通常の国際送金にかかる手数料の平均が10%

 

といった背景はありますが、私はこの特徴を見た時に「それならXRPでいいやん!!」

という考えに至り、即見切りました。

 

 

 

案の定ノアは上場しましたが、一定の期間ロックアップ(簡単に言うとノアを取引所に送金できない期間)を

設けられ、その間にどんどん価格が下がってきました。

ここからは私の推測もありますが、当時、ノア保有者はノアを専用のウォレットから1度も動かさなければ、

ノアを配当としてもらえるという仕組みがあり、保有者の大半はノアの配当が欲しいがために、

ウォレットから動かして売却することはなかったようです。

 

 

その隙(売り圧力が少ない間)に価格が意図的に上げられ、運営が一定量売却したのでは?

と思っています。

 

現状、詐欺が確定しているわけではないので、言い切ることはできませんが、経験上、

ロックアップなど、通貨保有者に売らせないような仕組みを採用する通貨は危険です。

売らせないような仕組みを取る意図をくみ取る必要があると考えています。

 

 

いかがでしょうか?

他にもたくさんの事例がありますが、現時点で私は、ICOで仮想通貨を買うべきでないと思っています。

例え、取引所に上場しても、絶対価格が上がるとは限りません。

むしろ、原価割れするものが大半です。

 

 

なので、気になったICOがあれば、メモして上場後に下落したタイミングを狙っていきましょう。

そのほうがリスクを下げることができます。

 

以下に私が新規銘柄を選ぶうえで危険と判断する基準をおさらいしておきます。

 

 

・有名人が広告塔に使われるICO

・何%のボーナスが付く×仮想通貨

・ホワイトペーパーに不備がある

・有名人が広告塔

・技術が伴わない

・目指しているビジョンが既存の通貨で対応可能

・保有者に売らせない仕組みを採用している

 

この基準を満たす通貨には注意しましょう。

また、仮想通貨がブームになった時こういった話が舞い込んでくるかもしれませんから

 

 

2019.3.6コラムより一部抜粋

——————-

「斉藤圭祐の仮想通貨プレミア」

斉藤圭佑の稼げる仮想通貨プレミア

——————–

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です