皆さまもご存知の通り、最近仮想通貨にはほぼ、値動きがありませんでした。
それがなぜ動いたか?
それは結論から申し上げると、「韓国が先頭を切って動かしているから」です。
添付ファイルはここ一週間の取引所別の仮想通貨の取引高です。これを見ると一位が韓国No.1の取引所のbithumbで7日間の取引高が
一兆超えという事で、ほかの取引所と比べてもダントツトップでございます。
昨日の世界の仮想通貨取引の約50%がウォンで取引されているというくらい、現在の相場を韓国が牽引しています。
振り返れば、昨年も韓国が年末まで相場を牽引していました。昨年、韓国が牽引していた理由は明確で9月に中国で仮想通貨禁止令が出て、
その対策として中国人が韓国のアカウントを作って取引する事で対応するという流れが活発化したからです。
今は韓国側もその流れに対して規制をかけつつありますが、全てを対策できていない状態にあります。
では、今回はなぜ韓国が牽引しているのか?
それは韓国政府から、仮想通貨取引に対する税金は年末まで非課税!という発表が再度出たからです。
前提として韓国では仮想通貨を伸ばしていく観点から、仮想通貨対する税金やICOに対する規制を緩くする方針でしたが、
来年からは仮想通貨に対する税金も取っていく予定でした。
しかし、韓国政府は今年の年末〔12/31〕
までの韓国内の取引に対しては非課税という事を約束したのです。
この誓約をもって、韓国での取引が一気に活発化し、韓国のアカウントをお持ちの方がここぞとばかりに
勝負を仕掛けてきた結果がこの上昇につながっているのです。
今は韓国が相場を牽引している!
これは間違いない事実なのです。
また、米経済誌フォーブスはこの韓国の取引高増加について、非課税という事実に加えて以下の
3つファンダメンタルが関係していると述べています。
1 韓国政府は、「銀行が制限なし」で仮想通貨取引所と協力することが可能と述べた
2 韓国裁判所は、銀行関連の取引を巡る問題で取引所側に付いた
3 政府機関の未来創造科学部が、ICOの合法化を模索している
正直、日本が規制の関連でモタモタしている間に韓国はすごく仮想通貨に対して、前向きな考えを持ち、
仮想通貨を活用する事で韓国をもっと伸ばしていこうとする意識がすごく強いと思います。
では私達は何を想定して今から取引するか?
※基本、相場を短期的に見たときの対策であり、私も長期保有している分には関わらない対策です。
想定内容は大きく2つあります。
1つ目は、韓国の出来高が集中する銘柄を特定することです。
→韓国の出来高が集中しやすい銘柄は昨年の傾向的にBTC,XRP,EOS,ETC,BCH,ZEC,XMR等が考えられるので、この辺りの銘柄には特に注目です。
2つ目は年末あたりの韓国による売り圧力を想定すること。
→例えば僕が韓国の方であれば、間違いなく、非課税の恩恵を受けられる年末までにある程度の額を利確します。
つまり、今相場を牽引しているのが韓国というのは事実で、このまま、年末まで韓国が牽引していく可能性が高く、
年末には相当な売り圧力による下落を想定する必要があります。
もちろん、昨年のように日本の牽引など、その他の国が牽引すれば、この売り圧力にも怖さが薄れていきますが、
今牽引しているのが韓国で、非課税の恩恵が受けられるのが年末までと考えると、下落を想定しておく方が良いという判断になります。
この場合、長期ホールド分目的の買い増しタイミング、またはホールド分の利確のタイミングに使うのも1つ対策としてはありだと思っています。
もう少し年末に近づけば、値動きに応じて戦略も立てやすいですが、今のところ年末の韓国の売り圧力を警戒…
そして年末までは韓国が牽引していくことに期待できるのでは?と思っています。
私自身も、年末の売り圧力に向けて買い増し資金の準備と、今ホールドしている通貨の一定量の売却を検討しています。
年末に近づくにつれ、より対策が立てやすくなるので、今はこの程度ですが、この想定を皆様覚えといていただければと思います。
いかがでしたか?
少なからず、今上昇している理由と、年末へのイメージが湧いたかと思います。
このまま各国もどんどん韓国に続く形で出来高が増えていけばさらなる上昇も期待できるでしょう。
2018.11.7コラムより一部抜粋
——————-
「斉藤圭祐の仮想通貨プレミア」
——————–