「XRPは終わったのか?」

結論だけ先に述べておくと、終わったと思っていません。

やろうとしていることがビットコインよりも遥かに壮大で、

まだまだ時間がかかると思っているだけです。

 

 

その結論を前提にしながら、解説に入っていきます。

 

 

まず、最近、XRPはうんともすんとも言わないですね。

10円台後半〜上がっても25円ほどという事で、2017年末のバブル時からほとんど

XRP投資についてはパフォーマンスが悪い象徴となっています。

 

 

 

 

XRPについてはもう全然ダメだという意見も多く、もともとのリップラーですら

今ではXRPについて言及しないなど、投資家視点でいうとXRPは見放されているような

雰囲気を醸し出しています。

 

 

そりゃそうですよね。

 

 

BTCは30万円台まで下げても、最高値が240万円だとしたら、もう100万円越えということで、

2.5倍圏内くらいで到達する位置まで回復している一方でXRPは最高値の400円までは後、

20倍回復しないと到達しない状況であり、BTCに比べて、この3年XRPは圧倒的に

パフォーマンスが悪かったと言えるでしょう。

 

 

そして、よくXRPが上がらない理由は

リップル社による売り圧力が大きいからという意見がございます。

 

 

皆さまもご存知かと思いますが、XRPは発行上限1000億枚のうち、ざっくりいうと

約600億枚はリップル社が保有している形になり、その600億枚も毎月徐々に売却する事で、

供給量を増やしている形になります。

 

 

つまり、一定量の売り圧力は毎月のように発生するわけです。

これがXRPの価格を妨げていると言われていますが、これだけでは無いと思います。

 

 

というのも確かに毎月のように一定量売却されていますが、リップル社もレポートという形、

価格に影響がない形で売る事を心掛けています。

そして、売却による供給という意味では、ビットコインもマイニング会社により、

毎日のように売却して、供給量が増えているのと理屈は同じなのです。

 

 

 

では、なぜ価格が上がらないか?

というとそれはやはり「現時点での需要の差」だと

考えています。

 

 

現在、ビットコインは特に発展途上国や、経済が悪化している国において、

資産の避難先として機能しつつあります。

つまりビットコインを買う理由というのが、

「資産の避難先」というように明確であるのです。

 

 

これまでの仮想通貨は上記のような実需が無くても、その実需に期待をした「期待上げ」だけで

成り立っていましたが、マーケット参加者も実需として利用するにはまだ早い通貨が

多すぎる事に気付いたのです。

 

それによってビットコインとXRPには実需において大きな差が生まれたと考えており、

それが価格にも大きな影響を与えたのだと思います。

 

 

 

しかし、冒頭にも述べましたが、XRPは終わったとは全く思っていません。

 

 

ビットコインに比べて、やろうとしていることがより壮大で時間がかかる事だから、

失敗する可能性はあるものの、今は大きな差が開いているだけだと私考えています。

 

 

 

というのもビットコインは

今の金融の仕組みを変える訳ではなく、別の手段として、生き残る方法…

つまり現在の金融システムと共存する方向性で動いています。

 

 

しかし、リップル社・XRPはどうでしょうか??

既存の金融システムのダメなところ〔送金コストが高い、遅い等〕に異議を唱え、

改革を起こそうとしています。

 

ビットコインはプログラム発行されているだけなので、誰も止める事はできませんが、

XRPはリップル社に権限がある為、規制やあらゆるしがらみに対処しながら進めていかないといけない…

つまり、いばらの道を進んでいるのです。

 

 

 

 

しかし、リップル社も全く進捗が悪いかというとそうではありません。

現に、今では300社以上の金融機関や、送金会社と手を組み、リップルの

製品を試している段階です。

 

リップルの製品にはXRPを使う製品とそうでない製品があり、リップル社はXRPを

使わない製品をまず、各企業に使ってもらう事で、信用を得ています。

 

 

その信用を得た後に、更に送金コストを下げられるメリットがある

XRPを使った送金に切り替えようとしているのです。

 

 

想像してみましょう。

 

自分が、銀行のCEOでいきなり、リップル社がXRPを使った送金をすれば、

安くて早くて送金できるようになるから変えませんか?と提案してきて、

「うん。わかった」となる会社は少ないでしょう。

 

 

既存のものを大きく改革することについては、各企業は慎重にならざるをえないのです。

 

そこで、今はデジタル通貨構想によって、少しずつ仮想通貨と法定通貨の壁が

無くなりつつあります。

 

 

あとはXRPを使った送金がどれだけ成果を残し、各金融機関に改革してまで

欲しいと思わせられるか?

それに尽きます。

 

 

ビットコインとは違い、中央集権的要素もあるので、規制によって行動制限がかけられる

リスクもあります。

 

 

リップルとXRPはそれらのリスクも抱えながら、どんどん需要を勝ち取っていく必要があるのです。

なので、ビットコインに比べて、需要が拡大しにくいことから、今時価総額に

大きな差が出ているのだと思います。

 

 

 

 

 

しかし、既存の金融が古いシステムで構成されている、長らく変わって無いことは誰もが知っています。

 

そこに、メスを入れられるかが、リップル社の役割であり、それを入れられるかどうかが

XRPの価格に大きな影響を与えると言えるでしょう。

 

リップルCEOは昨年、既存の金融システムを改革するには最低5年かかると言ってました。

 

 

 

リップルCEOは本気で既存の金融システムを変えようと動いているので、私は

その可能性には一部賭けています。

 

 

つまり、私の中で、今はビットコインの方が需要は明確だけど、密かにXRPにも

期待しているのです!!

 

 

 

以上が「XRPは終わったのか?」でした。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

2020.6.10コラムより一部抜粋

https://vc.medu.biz/skvcpremiere/

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